こんにちは、ToTToです。
世は空前の転生漫画ブームですね。
すぐ収束するかなと思っていましたが、意外と長いブームになって、今後1ジャンルとして確立されていきそうな感じがする今日この頃です。
転生ものの多くは、なろう小説や、ライトノベルで人気の作品をコミカライズするのが一般的だと思います。
なので、必然的に、原作と漫画(作画)のコンビで作品をつくる形になります。
ものによっては、キャラクターデザインの人もいたりしますが。
そんな流れなので、ちょっと感覚マヒしていたのですが、
最近その他のジャンルの漫画も原作と漫画の分業の作品が多いんじゃないかと気が付いたのです。
色々考えているうちに、
今後、漫画は分業制作とマンガ作家の2極化していくんだろうなとフツフツと思った件
について、その理由をまとめてみたいと思います!
だれも興味ないかもだけど。
- 今後、漫画は分業制作とマンガ作家の2極化していくんだろうなとフツフツと思った件
- ■そもそも漫画の分業ってどんなの?
- ■漫画の分業制作のパターン
- ■分業が今後増えるつつ、マンガ作家と2極化していくと思う理由
- ■出版社と分業制作とマンガ作家について
- ■こちらもおすすめ
■そもそも漫画の分業ってどんなの?
そもそも漫画の分業ってどんなの?
という感じかもしれないですが、一般的なのは『バクマン。』的な原作と作画的な2人が一般的なのかなと思っています。
分業していた漫画だと、古くは
あしたのジョー、さいとう・たかをプロダクション、CLAMP、金田一少年、などなど、
意外とあるんですが、印象としてはそんな多くなかった印象です。
ただ、最近だと
転生したらスライムだった件、幼女戦記などの各種転生もの、約束のネバーランド、Dr.STONE、マイホームヒーロー、アイシールド21、デスノート、ヒカルの碁、GIANT KILLINGなど、
結構目につく漫画の多くが、分業している作品だったりする気がしています。
■漫画の分業制作のパターン
ただ、分業にもいくつかパターンがあると思っていて
①転生漫画
②スピンオフ
③小説のコミカライズ
④内容が専門的な漫画
①〜③は、原作もしくは原案はあるので、あとの漫画化するのは漫画担当の方という感じだと思います。
④は、バクマン的な脚本&ネームと作画的なコンビで、話が専門的だったり詳しくないとリアリティが出ないようなイメージだと思います。
①〜③は漫画の分業じゃないんじゃない!?という意見もあるかもですが、ストーリーと漫画化という意味では分業だと思うので、今回は分業で進めようと思います。
■分業が今後増えるつつ、マンガ作家と2極化していくと思う理由
そんなこんなで、長くなりましたが、
分業漫画とマンガ作家が2極化してく理由についてです。
マンガ作家と描いてますが、1人で描くマンガ家さんを便宜上、そう呼ぼうと思います。
まず、分業制作が増えるであろう理由としては、出版社が売り上げを読みやすいからだと思います。
上の①〜③のパターンは、もともと、ある一定の人気があるストーリーをマンガ化することになるので、売り上げの数字が読みやすく、リスクが少ないのだと思います。
また、面白いストーリー、魅力的なキャラクター、没入できる画力など1人で全て完結できるマンガ作家を育てるのは、すごい労力と時間が伴うことなので、
それぞれ、担当を分担してチームで取り組むことで、それぞれのプロフェッショナルが力を発揮し、面白い作品が出来上がると思います!
そんな訳で分業化が進んでいくと思うのですが、じゃあマンガ作家はいなくなってしまうのかというと、そういうこともないと思います。
その理由は、
突出した圧倒的な個の想像力が、そのすべてを凌駕する場合があるからです。
例えば分業で作る場合、突出した企画ができたとしても、それがウケないと判断されたり、作業工程をへるごとに当初の面白さの80%、60%などと減ってしまったり、100%を維持していかない場合があります。
その点、マンガ作家であれば、その人が思う面白さを、その人が形にしてしまえば世に発表できるというメリットがあります。
まあ、読んでみてよ!的に。
スラムダンクもバスケ漫画はヒットしないと言われてたけど、描いたらヒットしたし、
多分、進撃の巨人も諫山先生が描いて形にしたから、面白かったんじゃないかなと思います。
多分、マンガ史に残るようなマンガ、ドラゴンボールやワンピース、ベルセルクとかも、作家のこだわりだったり、これは絶対面白いというインスピレーションをそのままか、それ以上にしてマンガになっているという作品なんだと思います。
同じ題材やテーマで別の人が描いても、全く別のものになってような、その人じゃないと描けない漫画というのは確実に存在すると思います。
ある意味天才というか。
ただ、誤解のないよう書きますが、
分業化だと、マンガ史に残るようなマンガは作れない。
というと全くそんなことはないです。
最初に挙げたような作品や、映画なども分業制で数々の名作を作っているので、強力なリーダーシップとそれぞれのプロフェッショナルなチームであれば、すごいものができるとはずです。
なので、分業化も進みつつ、マンガ作家もという2極化になると思っています。
ただ、イレギュラーで起こりうることだと、
プロモーション戦略を考える人が増える可能性があるんじゃないかなと思います。
雑誌ごとや出版社ごとの施策はあっても、まだ出始めの各作品に対しての施策は、あまりなく。
今のマンガ数に対して、埋もれないための施策を打てる人がマンガ業界で少ない気がするので、作家やチームに作品ごとにそんな人がジョインする日も遠くないのかなと思う今日この頃です。(あまり表には出ないでしょうけど。)
そして難しいのはここからで、各出版社が今後どうするのかが個人的には面白いなと思っていたりします。
■出版社と分業制作とマンガ作家について
個人的に気になっているのは、出版社が軸足をどこに置くかです。
あくまで、マンガ作家をメインでいくか、
分業チームををメインにしていくか。
転生漫画、スピンオフ、小説のコミカライズの分業チームをメインにすると、(メインにしなくても数が多く見えてくると)その出版社に、マンガ作家の卵は集まりにくくなるんじゃないかと思います。お金は稼げるだろうけど。
ただ、マンガ作家をメインにするには、ジャンプが強いすぎる感じがします。
いまは、ジャンプ、ジャンプ+の作品力が突出しているイメージなどで他社は大変だろうなと。
個人的には角川にすこし楽しみなのが、
角川グループ内には、映画の会社やアニメの会社などがあるので、
うまく分業化のチームをつくれば、
アメリカの DCコミックス (「スパイダーマン」)やマーベル・コミック(「アイアンマン」)やもしかしたらピクサーのような世界で勝負できるスタジオができたりしないかなーと思ってたりなんかしたりしています。
僕の空想なんですが。
そんな訳で、
今後、漫画は分業制作とマンガ作家の2極化していくんだろうなとフツフツと思った件
以上になります!
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